メディウェルの薬剤師専任コンサルタントがキャリアアップを目指す薬剤師の皆様に、転職のプロだから知っている
“最新の転職市場の動き”や“希望にあった求人の見つけ方”など、転職成功のために「プロの技」をお教えします。
第2回
希望条件を明確にする
~勤務条件を絞るうえで大切な事~
皆さん、こんにちは。東京営業所・薬剤師専任コンサルタントの田之上亮です。「転職ノウハウ講座」、第1回は「薬剤師の転職市場動向」を説明しましたが、第2回の今回からは実際の転職活動の方法についてお話ししたいと思います。まず取り上げるテーマは「希望条件」。今回は、勤務条件を絞る上で大切なことをお伝えします。
最近よく聞く“二大転職理由”
早速ですが、皆さんは転職先の希望条件をどうやって決めていますか?
コンサルタントという職業柄、薬剤師の方にお会いするたびに「なぜ転職を希望されるのですか?」とその転職理由をお聞きするのですが、総じて「不満を解消したい」と答える方が多いように感じます。そしてもう一つ、最近増えている答えが「今の職場は悪くないけれど、より自分に合った(より良い)職場があれば転職したい」というもの。もちろん以前からこのような希望はありましたが、やはり6年制薬剤師が卒業し就職すること等、薬剤師の将来への不安が高まっているように感じます。
そこで、今回は、「不満があって転職したい」場合と、「より自分にあった職場があれば転職したい」場合、それぞれの場合の「希望条件の絞り方」をお話したいと思います。
“不満”を取り除いても“満足”にはつながらない
まず、「不満があって転職したい」場合について見ていきましょう。現状に不満を持つことは、現状に満足することなくより良い人生を送りたいという前向きな気持ちの現れなのかもしれませんね。ですが、アメリカの臨床心理学者ハーズバーグがこんなことを言っています。「不満要因をいくら取り除いても満足感を引き出すことにはつながらない」と。つまり、満足感を得るには不満を解消すること以外のことに着目しなければならないということです。では、何をすれば良いのでしょうか。前出のハーズバーグはこんなことも言っています。「仕事の満足に関わるのは、『達成すること』『承認されること』『仕事そのもの』『責任』『昇進』など。これらが満たされると満足感を覚えるが、欠けていても職務不満足を引き起こすわけではない」と。
簡単に言うと、「将来どんな風になっていたいのかを明確にし、それを実現することで満足感を得られる」ということです。そのためには過去や現在だけではなく未来の自分の成りたい像を考え、それを実現するために行動していく必要があります。
すべきこと、3ステップ
では、「過去や現在だけではなく未来の自分の成りたい像を考え、それを実現するために行動していく」ためには、何をすればいいのでしょう。順を追って説明していきたいと思います。
- ステップその1:
- あなたが仕事をする上で重視していることや、仕事と生活を通して叶えたいことは何か。あなたの仕事、生活に対する価値観を明確にしましょう。
- ステップその2:
- それらを実現するためには何が必要か考えます。実は、これこそが転職先に求める「希望条件」なんです。
- ステップその3:
- 最後に、条件とキャリアビジョンを比較して優先度の高いもの、3つくらいを目安に絞り込みましょう。
「あなたは仕事を通じてどんな貢献をしますか?」
続いて、「より自分にあった職場があれば転職したい」方の「希望条件の絞り方」です。
先に申し上げておくと、我々はそういった方々のご相談も大歓迎です。転職先をご紹介するだけではなく、薬剤師業界の現状をお伝えしたりお考えを伺う中で、そもそも転職するかしないか?から考えていただいてもまったく構いません。そんな将来に不安を感じている方々、長く勤められる職場や自分に合った職場をお探しの皆さんに答えていただきたい質問があります。
それは「あなたは仕事を通じてどんな貢献をしたいですか?」という質問です。非常にぼんやりした質問に感じるかもしれません。が、まず思い浮かべてみてください。何を思いつきましたか?もう少し具体的にお聞きしましょう。
「どんな働き方で貢献をしたいですか?」「どんな職種で、どんな業務で貢献をしたいですか?」「どんな年齢の、どんな科目の患者さんに貢献をしたいですか?」「それ以外、何でも構いません。仕事を通じてどんな貢献をしたいですか?」
例えば、実際にご相談の際にこの質問をした、ある薬剤師さんの話をしましょう。もともと、「自分は特に業務内容にこだわらない、条件面がそれなりにバランスが良くて、休みが多いところを探しています。」とだけご希望を伺っていました。それがお話をお聞きするうちに、こんな会話になったんです。
- 私:
- 「仕事を通じてどんな貢献をしたいと思いますか?」
- 薬剤師さん:
- 「いやー、そう言われても…」
- 私:
- 「何でも構いませんよ。例えば、在宅に関わることで薬局に来られない患者さんの役に立ちたいとか…」
- 薬剤師さん:
- 「うーん…。いずれは産婦人科に勤めたいですね。」
- 私:
- 「そうなんですね。具体的には、産婦人科にどんな興味がありますか?」
- 薬剤師さん:
- 「女性の役に立ちたいんですよね。子どもを産むって大変だし、不安なことも多いと思うんです。そこを専門的な立場でサポートできればいいなと思って…」
こんなふうに、ご自身が普段あまり考えていないことがポっと出てきて、結果、その薬剤師さんは産婦人科に力を入れている病院へ入職しました。
このように自分が「どんな貢献をしたいか?」を問うことが、「どんな職場で働きたいか?」という視野を超えたヒントになることがあります。勤務条件で悩むのも大切なことですが、ちょっとこんな視点でも考えてみてください。
希望条件は、「不満」ではなく、「未来の自分の成りたい像を実現するために何をすべきか」から導き出す
具体的には、①「仕事、生活に対する価値観の明確化」、②「その実現のために必要なものは何か考える」、③「優先度の高い3つに絞り込む」の順で明確化する
希望が漠然としている場合は「仕事を通じてどんな貢献をしたいのか?」と考えてみる
※記事の内容・リンクは掲載当時のものです。予めご了承ください。

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