定年退職後に! 薬剤師が再就職する方法とは? – 薬プレッソ

定年退職後に! 薬剤師が再就職する方法とは?

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一般企業で働く会社同様、薬剤師も定年を迎え、退職しなければならない日が来ます。
しかし、専門職である薬剤師は定年後であっても、比較的再就職先・転職先を見つけやすく、働き続けることができるのです。

そこでこの記事では、薬剤師が再就職をする際に知っておきたいこと、気を付けるべき注意点などを紹介していきます。

定年退職を目前にして再就職を検討している方は、参考にしてみてくださいね。

1 定年退後に再就職をする薬剤師が増えている?

まだ身体が元気なうちは働き続けたい、薬剤師として生涯医療に関わる仕事をしていきたい、余裕のある老後を送るための貯蓄のために働きたいなど、人によって定年後も働き続ける理由は様々でしょう。

一般的に、60歳を過ぎてしまうと再就職をするのは難しいと言われています。しかし、昨今の薬剤師不足を受けて、定年後の人でも雇う動きが出ているという事実もあります。

定年退職を迎え、再就職を考えている薬剤師として、一体どんなことを知っておくべきなのでしょうか。

1-1 薬剤師の定年は何歳?

定年というと、60歳を思い浮かべる人が多いでしょう。厚生労働省の発表している『平成26年就労条件総合調査結果の概況:結果の概要(2 定年制等)』では、定年制を定めている企業割合は93.8%となっています。そのうち、「一律に定めている」企業は98.9%、「職種別に定めている」企業割合は、0.7%です。
また、一律定年制を定めている企業について、「60歳」としている企業は81.8%、「65歳以上」と定めている企業は15.5%となっています。

薬剤師の定年も他企業と同様、60歳ないしは65歳と設定されていることも多いです。
ただし、小規模な調剤薬局の場合は、定年を決めるのはオーナーなので、話し合いで決めることもできるでしょう。自分で調剤薬局を経営している場合は、もちろん定年はありません。

1-2 転職・再就職への年齢制限はあるの?

薬剤師が転職・再就職をしようとする場合、年齢制限はありません。
特に最近では、求人票に「60歳以上の方も受入可」「60歳以上歓迎」などの一文が添えてあることがあります。求人票を見て、自分が募集要項を満たしているのか、確認しておきたいですね。

昨今では、薬剤師が不足していると言われています。60歳以上であっても、転職や再就職はそこまで難しくないと考えてよいでしょう。

1-3 大切なのは、「調剤の有無」!

薬剤師が定年後に転職・再就職をする場合、最も重要なのは調剤経験の有無です。
なぜなら、薬剤師で最も多い求人は調剤薬局だからです。更に、次に求人の多いドラッグストアに再就職をする場合でも、調剤薬局併設型の店舗も近年は急増しているため、調剤経験を問われることがあります。

以上の2つは、病院や企業の求人票の数に大きな差があるため、調剤薬局を中心に新しい職場を探すとよいでしょう。

もし、定年後も再就職をして働き続けることを考えている場合は、できるだけ調剤の経験を積んでおくことをオススメします。

1-4 実務経験がなくても再就職はできる!?

調剤の実務経験がない場合でも、再就職ができない訳ではありません。
MRをしていた、製薬会社に勤めていた…という場合は、調剤薬局併設型の店舗ではないドラッグストアか、物流倉庫などの薬剤師勤務になります。
しかし、このような求人が通勤可能圏内に出ている可能性が少ないことを覚えておくべきでしょう。

以上のことから、定年退職後に再就職を考えているのであれば、退職前に調剤経験を積んでおくことをオススメします。

2  定年退職後に再就職する際のポイント

定年退職をしてから再就職をする場合は、どのような点に気を付けるべきなのでしょうか。

2-1 給与や待遇は新卒程度になる

定年退職をしてから再就職をすると、給与と待遇が新卒程度になってしまうことがほとんどです。給与が定年前よりも減ってしまったり、前の職場よりも待遇が悪くなってしまったりすることは、よくあります。

再就職先の給与・待遇の目安は新卒程度と考えておくとよいでしょう。
定年をした後となると、ある程度高齢になってしまいます。現役時代と同じように働くことがなかなかできません。そのため、水準の高い給与・待遇は見込めないのです。

2-2 勤務先ごとにある様々な制度を利用しよう

実は、規模の大きさにもよりますが、勤務先には様々な制度を設けています。
例えば、定年退職前に大手会社に勤務していた場合は、再雇用制度が用意されていることもあります。再雇用制度とは、定年を迎えてから正社員から嘱託社員に切り替え、期間を決めて同じ職場で働き続けることができる制度です。
再雇用制度のない中小規模の会社であれば、自ら打算し、定年退職後も働きたい旨を伝えてみてもいいかもしれません。

また、長い期間ブランクがある場合は、例え同じ仕事内容であっても医療の進歩や医薬品の開発などによって扱う医薬品が増えていることが予想できます。
ブランクを挟んでいる薬剤師を対象とした、復職支援プログラムというものがあるのです。
このプログラムの内容は企業によって異なりますが、主な項目は、保険調剤の流れ、処方箋についての扱い、薬歴記入方法、投薬・服薬指導、監査・疑義照会の方法、患者への対応方法など、多岐に渡っています。

仕事に対して不安を抱いたまま再就職をしても、なかなかうまくいかないかもしれませんよね。
調剤、もしくは働くことそのものにブランクがある場合、復職支援プログラムを上手く活用してみるといいでしょう。

2-3 働き方は様々!無理せず働こう

「再度働くからには、正社員に!」と考えている方もいるかもしれませんが、パートや派遣社員など、働き方は様々。
職場が変われば、働き方も人間関係も多少変化していきます。「思っていたよりも仕事が大変で、体力が追い付かない」という事態に陥ってしまうかもしれません。
自分が今後も無理をしないで働き続けることができるのか、家族や職場の人に迷惑をかけない範囲で仕事をできるのか、きちんと考えたうえで自分に合った働き方をするようにしましょう。

3 再就職を成功させるには? 何を求められている?

定年退職をしてから再就職を成功させるには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
再就職は、自分に合った働き方・職場を見つけるだけでは終わりません。
その後も円滑に働き続けるために、気を付けておきたい点がいくつかあります。

3-1 謙虚な姿勢を心掛ける

60歳で定年まで働いていると、様々な経験やスキルを持っていることが予想できます。
しかし、再就職先で重宝されるのは豊富な経験やスキルではありません。謙虚な姿勢と協調性が求められます。
60歳を過ぎても雇ってもらえる感謝の気持ちと若い人たちと同じ立場で働いていることを忘れずに、謙虚な姿勢を心掛けるようにしましょう。

3-2 前職とやり方が違うことも……柔軟な対応を!

薬剤師だけではなく、一般的な職業にも言えることですが、定年退職後の再雇用は給与・待遇面が下がってしまうのが一般的です。
この時に新卒程度の給与・待遇を目安にするといいでしょう。

年齢を重ねてしまうと、これまで管理職を任されていた方が一般薬剤師に降格してしまうこともよくあります。高齢になってしまうと、高いパフォーマンスを維持するのが難しくなってしまうからです。
待遇面が新卒薬剤師と同等であっても、理由を理解してきちんと納得できる広い心を持つようにしたいですね。

3-3 年下の上司と仕事をすることになる

新しい職場では、上司が自分よりも年下であることがよくあります。お互いが気を遣いあうような環境で働くのは、あまりよくないですよね。

年下の上司であっても上手く立てるようにし、円滑に仕事を進められるようにしましょう。上司から見ても、「年上の部下をどのように扱えばいいのか分からない」と対処に困るケースは少なくありません。
きちんとコミュニケーションを取り合って、働きやすい環境を作れるよう努めましょう。

4 まとめ

薬剤師が再就職をする方法を紹介していきました。

高齢化が進むとともに、医療従事者が不足していくため、薬剤師は定年退職後でも比較的再就職がしやすいと言われています。
自分が今まで培ってきた経験とスキルを活かせる職場を見つけ、謙虚な気持ちを忘れずに活躍し続けたいですね。

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薬プレッソ編集部

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