調剤薬局以外にも活躍のフィールドは広い! 薬剤師の仕事内容とは? – 薬プレッソ

調剤薬局以外にも活躍のフィールドは広い! 薬剤師の仕事内容とは?

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薬学教育協議会の「2014年3月 6年制学科卒業生就職状況」によると薬剤師の就業先は薬局が42.0%、病院・診療所が29.2%、大学や研究機関が0.5%、医薬品関係などの企業が12.1%、行政機関・衛生施設が2.4%、未定や研究生などのその他が13.8%となっています。

薬剤師の仕事内容というと調剤薬局での調剤のイメージが強いですが他にも薬剤師が活躍している仕事はたくさんあります。
それぞれの仕事内容について簡単にご説明していきましょう。

薬局での薬剤師の仕事

調剤薬局での仕事は調剤業務、服薬指導、薬の使用歴の管理などですがこれがドラッグストアであればOTC医薬品の販売の他に、薬の相談業務、品出しやレジ打ちなどの作業が含まれることもあります。
薬局と一口に言ってもパートなのか正社員なのかによって勤務時間の形態や収入は異なりますし、調剤薬局なのかドラッグストアなのかによって仕事内容の違いが大きく出てきます。
同じドラッグストアでも調剤室があるかどうかで調剤業務のみなのか接客や販売の仕事にも携わるのか職場によって大きく変わってきます。
勤務時間が長い分、調剤薬局よりは収入が高くなる場合が多いですが、それだけ業務が多岐に渡ります。

薬剤師が活躍している場が多い薬局ではありますが、どのような職場でどのような仕事をしていきたいのかの選択次第で全く違った薬剤師生活を送ることになります。
薬局での就業を考えている薬剤師は就職する前にどんなキャリアプランで働いて行きたいのかを明確にした上で就業先を選ぶようにしましょう。
薬剤師の求人は多いので転職先をみつけるのに困ることはあまりないかもしれませんが、転職を繰り返すのはスキルもなかなか身につかず、自分が苦労するだけなので就職する前にできるだけ応募先を見極めるようにしましょう。

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病院での薬剤師の仕事

病院での薬剤師の仕事は薬局の調剤業務や服薬指導、薬歴管理に加えて実際の治療の場で必要とされる病棟薬剤業務や注射薬調剤業務が含まれます。
職場によっては医療チームの一員としてがん治療や化学療法に関わることもありますので勤務時間は長くなりがちですが、とてもやりがいのある仕事でもあります。
直接患者さんの治療の現場に関わりたいと思っている人には向いている職場ではないでしょうか。

残業がある場合も多く勤務条件は薬局よりは一見厳しそうですが、求人条件をきちんと探せば土日祝日休みや残業なしなどの案件もたくさんありますので、ぜひこだわりたい条件がある場合は自分の希望に合う勤務条件の求人を探して応募企業を絞るようにしましょう。

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企業や大学の薬剤師の仕事

企業での薬剤師は新薬の開発に携わったり、開発中の医薬品の有効性や安全性を確認するために治験の進行・モニタリング・検証や確認する治験コーディネーターとして活躍したり、MRとして病院に医薬品の説明や販売を行ったり、その仕事の種類は多岐に渡ります。

他にも医薬品情報を管理するDI業務と呼ばれるものもあり、医薬品の卸売業の会社などでの募集がたくさんあります。
実際には医薬品の副作用や臨床現場での情報などを収集、整理してその情報を必要とする医療従事者などに必要な情報の提供を行う業務です。
新薬の開発などは専門知識が必要とされる場合が多いので未経験からの転職は難しいかもしれませんが、DI業務は薬剤師の知識があればOKの未経験でも応募可能な求人もたくさんあります。

企業により多種多様な仕事内容の募集が出ていますので薬剤師としての仕事の幅を広げるチャンスにもなるかもしれませんね。
大学での業務は主に薬学部の教授などにあたり、学生への講義や学会での研究発表などが主な業務になります。

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行政機関の薬剤師の仕事

行政機関で働く際には公務員となり、公務員試験に合格する必要があります。
実際には保健所での集団検診や献血の推進活動、食中毒や伝染病などの緊急事態への対応、医薬品などの管理にあたるのが主な業務です。

他には麻薬取締官として薬物の取り締まりや医療機関の薬物の適正使用に関する監視につく業務もあります。
公務員なので転勤がある業務でもあり、他には同職種がない特殊な業務でもあります。
採用人数も少ないので狭き門となり、これらの職種に就くことは容易ではありませんが特殊な専門的業務を長く続けていきたい人には向いているのではないでしょうか。

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薬プレッソ編集部

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