数字で見る薬剤師のお金のリアル 第2回:ぶっちゃけ薬剤師の収入は割にあってるのか? – 薬プレッソ

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数字で見る薬剤師のお金のリアル 第2回:ぶっちゃけ薬剤師の収入は割にあってるのか?

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「仕事内容の割に、自分の給料、安くない?」と感じることありませんか? それって自分だけなのかな……。いえいえ、実は多くの人が同じことを考えているのです。そこで今回は収入に対する薬剤師さんの声を聞いてみました。

今の収入は仕事に対して割にあってる? あってない?

薬剤師79人にとったアンケート結果によると、「業務内容や専門性、責任の重さに照らし合わせて、あなたの収入は割に合っていると思いますか?」という質問に対し、半数以上の人が「どちらともいえない」と答えています。男女別にみても同様の傾向がみられます。ただし、年齢別にみると39歳以下の半数は「合っていない」と回答。若い世代ほど、収入に不満を持っているようです。
勤務先別に見てみると、調剤薬局勤務より病院勤務の方が仕事と収入が見合っていないと考える方の割合が多く、役職別では薬局長やマネージャー職の方が不満を抱えているケースが多いと言えます。

収入に対する薬剤師のホンネ

「収入が見合っていない」という人は、どのような点に不満を感じているのでしょうか? 現場の声に耳を傾けてみると、

・仕事ができない同僚との差がない。(36歳女性 調剤薬局勤務)

・業務外の雑用が多すぎる。(34歳男性 調剤薬局勤務)

・必要とする知識は非常に高いにも関わらず、収入は低いと言わざるを得ない。平日休みを削って出勤しているのに基本となる年収が低い。(38歳男性 調剤薬局勤務)

・薬局長が不在のことが多く、代わりをさせられることが多々あるが給料は平社員と同じ。(51歳女性 調剤薬局勤務)

・一般的な管理薬剤師の業務を越えた管理職としての業務や、責任、勤務時間の長さ、過去の会社への貢献度、退職金制度がないなどを考慮すると見合っていない。(43歳男性 調剤薬局勤務)

・仕事量が多いのにも関わらず、ほかの人と収入が変わらない。(43歳男性 調剤薬局勤務)

・サービス残業が多く、夜間日・祝日も患者からの電話対応を無償で行わなければならない。(47歳男性 調剤薬局勤務)

・上司は自分の好き嫌いで評価する。仕事が出来なくても、ぶりっ子には評価大。ありえない。(41歳女性 病院勤務)

・昇給の判定基準があいまいなため、いくら仕事をしても昇給が難しい。(53歳男性 調剤薬局勤務)

といった意見が聞こえてきました。

不満の声が多い一方で、「他人と比較したことがない」「一般的な給与額を知らない」「わからない、調べたこともない」など、収入にはあまり関心のないコメントも。中には「自分の時間が優先なので、割に合わなくてもよい」など、給料は二の次という薬剤師さんもいました。

収入に対する考えは薬剤師それぞれ

不満は感じながらも、「薬を扱う上での責任の重さやハードな仕事内容に給与が見合っているとは思わないが、業界の経営の難しさを考えると仕方ないのかなと思う」「個人的には、命に関わる仕事なので割には合っていないと思うが、給料は自分が決めるものではないから」など、現状を踏まえて妥協している薬剤師さんも見受けられました。

今の収入に満足しているなら問題ありませんが、納得できないのであれば、専門の転職エージェントに相談してみるのもよいのではないでしょうか。

(文・「薬プレッソ」編集部)

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