数字で見る薬剤師のお金のリアル 第1回:年収と世帯年収編 – 薬プレッソ

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数字で見る薬剤師のお金のリアル 第1回:年収と世帯年収編

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「自分のお給料って、他の薬剤師さんと比較して多い? 少ない? どちらなんだろう?」多くの人が気にしていることでしょうが、なかなか周囲には聞けませんよね。そこで今回は薬剤師の年収の実態を調べるべく、正社員として働く薬剤師79名にアンケートを実施しました。

幅広く分布している薬剤師の年収

国税庁「平成27年分民間給与実態統計調査」によると、2015年、民間企業の社員(パート含む)の平均所得額は約420万円です。
アンケート結果によると、薬剤師の2割近くが400~500万円のエリアに分布しており、特に39歳以下では約3割がここに属しています。ただし、年代が上がると年収もあがり、40代以上になると600万円以上、50代では700万円以上という人が4割を占めています。また国税庁の調査では大企業でも55歳を上回ると年収減というケースが多い中、薬剤師へのアンケートの回答では50代で700万円以上が全体の3割を超えていました。

アンケートでは、世帯年収についてもお聞きしました。結果、世帯収入が700万円以上の家庭が多く、中には年収1000万円を超える世帯もあります。国税庁「平成27年分民間給与実態統計調査」の2015年の1世帯あたりの平均所得金額は約542万円ということから、薬剤師は世帯年収も高い傾向があると言えるでしょう。

女性薬剤師の年収は700万円で頭打ち?

アンケート結果を男女別年収に見ていきましょう。女性の場合、年収700万円以上の人は1割。かなり少ないと言えます。女性の年収が多く分布しているのは、400~600万円のエリア。一方、男性は700~800万円の人が全体の約25%を占めており、数字的には男女間で格差があると言えそうです。

同年代なら病院より調剤薬局が収入高め

では、勤務先別の年収に違いはあるのでしょうか。アンケートを見ていくと、病院勤務では400~500万円、調剤薬局勤務は500~700万円の年収が多く、病院より調剤薬局に勤める人の方が高めだということがわかります。

世帯収入は病院、調剤薬局共に600万円以上が多くなっています。ただし病院勤務の中には世帯年収300~500万円という回答もあり、国税庁「平成27年分民間給与実態統計調査」の平均所得金額より低い方もいらっしゃいます。

役職者の年収は500万円以上

管理薬剤師や薬局長などの役職についている薬剤師の年収は一般職より高めで、管理薬剤師、管理薬剤師では500万円~800万円で約半数、管理薬剤師やマネージャー職になると1000万円近いケースもあるようです。
世帯収入を見ても、500万円未満と答えた人はほとんどいません。年収を上げるにはやはり管理職を目指すと言うのが王道のようです。

皆さんの年収は、年齢や条件において適正でしたか? スキルに対して収入が少ないと思ったら、転職を考えてみるのもおすすめですよ。

(文・「薬プレッソ」編集部)

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