ママ薬剤師でも病院薬剤師として勤務するメリットはある? – 薬プレッソ

ママ薬剤師でも病院薬剤師として勤務するメリットはある?

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子どもが産まれてようやく一段落、そろそろ現場に復帰したいけれど育児と仕事を両立できるか心配・・・。そんなママ薬剤師の方にとって、実は病院も有力な勤務先の候補になりえます。

転職・復職を考えているけどなんとなく「病院は忙しそう」というイメージで敬遠してきた方は、改めて病院薬剤師として働くメリット・デメリットを整理してみてはいかがでしょうか。

ママ薬剤師が病院勤務で働く3つのメリット

病院薬剤師は、その名の通り病院で働く薬剤師のことを言いますが、仕事内容は院内での調剤業務や薬品管理、病棟での入院患者さんへの服薬管理や指導など多岐に渡ります。

病院勤務はママ薬剤師にとって大きく3つのメリットがあります。

日勤だけ・休みがしっかり取れる

病院勤務は夜勤や宿直のある交代制の勤務が当たり前だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、薬剤師に関しては8:30~17:00や9:00~18:00といった日勤のみという条件で募集している病院も少なくありません。

また、土曜休診もしくは予約のみといった病院も多く、そうした病院では外来のない土日および祝日は休み、もしくはシフト制でも休日希望が通りやすい傾向にあります。

異動や応援が少ない

グループの調剤薬局やドラッグストアでは正社員になると店舗間の異動が定期的にありますが、病院薬剤師はその病院の薬剤師として雇用されることがほとんどのため、グループ系列の総合病院でも転勤や他病院への応援といった心配は少ないです。

また、看護部のように大人数の中で配置を転換するということも少ないため、じっくりと仕事に取り組める点はブランクのあるママ薬剤師には安心しやすい条件です。

託児所・保育所が併設されていることが多い

子どもが小さいママ薬剤師にとって大変なのが、保育園や幼稚園などの送り迎えや預け先の問題です。

看護師をはじめ女性が多く活躍する病院では、家庭や育児と両立しやすい働き方や復職支援には力を入れているため、最近は中小規模の病院でも託児所や院内保育所を完備している病院が増えていますし、大学病院では系列として保育園を運営しているところも多くあります。

また待機児童問題の多い都市部でも、基幹病院に指定されている病院等では、地域の保育園と提携して病院勤務の職員の子どもを優先的に保育園に預けられるような体制を整えているところも少なくありません。

このように育児の優先度が高いママ薬剤師にとって、福利厚生面が整っている病院で働くメリットは多いと言えるでしょう。

ママ薬剤師は注意しておきたい。病院薬剤師ならではのデメリット

勤務形態や福利厚生面など、子育てと仕事を両立しやすい環境が整っている病院勤務ですが、デメリットがあるのも事実です。

ここでは具体的に、ママ薬剤師が実際に感じることの多い3つのデメリットについてご紹介します。

残業・夜勤・当直勤務・休日出勤が必要な病院もある

一口に病院と言っても診療科目、病床数、患者数など規模や地域性によってもさまざまです。

そのため、外来患者が多い病院では残業が発生したり、急性期病院や救急外来のある総合病院の場合には、状況に応じて休日出勤が必要なケースもあります。

また、病棟業務を担当している薬剤師の場合は、看護師と同じく交代制のシフトになることが多く、夜勤や当直も発生します。

そうした病院では託児所や保育所を完備していたとしても、子どもが小さくイレギュラーなことも起こりやすい間は、生活リズムが作りにくく家族に負担をかけることもあるため、ストレスを感じてしまう方も多いようです。

近隣に勤務地がないケースがある

病院薬剤師になろうと思っていざ病院を探しはじめたはいいが、近くに希望の病院がないケースも往々にしてあります。

病院の求人数は調剤薬局やドラッグストア等に比べると絶対数が少ないことが原因として挙げられますが、子育てと仕事の両立という制約のあるママ薬剤師にとって、自宅から近い職場というのも優先順位としては高いでしょう。

ただあまり条件を絞りすぎてしまうと全く求人が見つからない場合があるため、まずは通勤可能圏内にどのくらい病院薬剤師の募集があるのかは事前にしっかりとリサーチしておく必要があります。

場合によっては勤務地を広げて探さなければいけないケースがあることも想定し、電車通勤または車通勤など、通勤手段の面も考えておいた方がよいでしょう。

薬剤師として求められるスキルが高い傾向にある

病院では医師、看護師、PTやOTなどさまざまな専門職がチームとなって、各々の意見を取り入れながら治療にあたっています。

そのため、薬剤師にも専門性や高いスキルが求められる場面も多くなってきます。

積極的に勉強会が開催されていたり業務の幅が広かったりと仕事にやりがいを感じられる職場が多い反面、ブランクのあるママ薬剤師や病院未経験の薬剤師の中には仕事や環境についていけないと感じてしまう人もいます。

そうした場合には、扱う薬の種類が多く緊急対応も多い総合病院よりも、精神科などの単科病院や療養病院などで勤務をはじめ、少しずつできることを増やしていくということも一案です。

病院薬剤師では正社員・パート・派遣、どの働き方も可能?

ここまでママ薬剤師が病院薬剤師として働くことのメリット・デメリットを見てきましたが、時間的に制約のあることの多いママ薬剤師にとって、パートや派遣で働くか、あるいは正社員で働くかといった雇用形態も重要なポイントになります。

病院薬剤師は正社員としての働き方が基本

育児や家庭と両立しやすいという点では、パートや派遣で働きたいというママ薬剤師が多いと思いますが、こと病院勤務においては正社員としての働き方が基本になると考えておいた方がよいでしょう。

もちろん、病院勤務でもパートや派遣募集がないわけではありませんが、正社員より求人数は少ないですし、長期休暇が取れない、託児所が利用できないなど、正社員と比べ福利厚生にハンデがあるケースも少なくありません。

何より福利厚生や年金など待遇面が充実しているのが病院勤務のメリットになりますので、そのメリットを最大限に活かすには、正社員として働くことを想定して病院を探していきましょう。

最初から正社員として働くのは難しいと考えている方も、病院によってはパート勤務で入社し、1年勤務すれば時短正社員あるいは正社員へ登用する制度を採用しているところもあります。まずは無理のない範囲で病院薬剤師の可能性を模索してはいかがでしょうか。

病院薬剤師での収入は?

病院勤務を希望する薬剤師が気になるのが、その収入面です。

同じ正社員で比較すると、調剤薬局の薬剤師の平均年収が管理薬剤師の場合752万円、一般薬剤師の場合474万円なのに対して、病院勤務の薬剤師は559万円となっています。

先程デメリットの部分でも触れましたが、病院といってもさまざまで、昇給・賞与の基準はその病院の方針や経営状況、規模などによって異なります。

個人病院でない場合は規定によって支給されることが基本となりますので、より高い年収を希望する場合には病院選びが特に重要となってきます。

病院薬剤師の年収については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ本記事と合わせてご覧いただければと思います。

参照:病院薬剤師の年収が低いのって本当!? その実情とは?

まとめ

以上、ママ薬剤師が病院薬剤師として働くメリット・デメリットについてお伝えしました。病院勤務は子育て中の薬剤師にとっても有力な選択肢の一つとなりえます。

実際に、育児との両立を考えた薬剤師が病院に転職した例も少なくありません。

一方で、病院といっても様々で、希望の病院がなかなか見つからないこともあるかもしれません。

そうした場合には、病院薬剤師の転職や病院情報に精通しているコンサルタントなど第三者の意見も取り入れながら、ベストな働き方や理想の職場を探していきましょう。

病院勤務の薬剤師求人・転職情報についてはこちら

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薬プレッソ編集部

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