薬剤師の労務管理【第1回】労務管理の重要性

薬剤師にとって、日頃の業務と労務管理は切り離すことができません。本シリーズでは、薬剤師が知っておくべき労務管理のあれこれについて、社会保険労務士の長友先生から講義形式でお伝えいたします。
職場内での対立から生じる労働問題を避けるために
昨今、長時間労働による過労自殺などの労働問題をめぐるトラブルが増えています。
会社側の法令違反や社員側の強硬な権利主張などが原因です。とはいうものの、大抵の場合は、双方が基本的な法令や基本的なルールに関する知識を補い、コミュニケーションを十分とることで未然に防ぐことができます。
多くの人が一緒に働く会社や薬局では、皆が皆、自分の主張だけをする状況が良い環境ではありません。会社と社員、それぞれに権利と義務があると認識した上で職場づくりをしていくこと・・・それは、会社または薬局の発展にも繋がっていくことでしょう。
本シリーズの展開
本シリーズは、全15回の連載形式です。「現在お勤めの職場をより良い労働環境にしたい」「より働きやすく魅力的な就職先を見つけたい」という皆さまのヒントとなるよう、労働に関する法律を中心にまとめたものです。
労働に関する法律は、どうしても難しいイメージを持たれてしまいがちです。
ですが、本シリーズは、「基本的な法令」や「ルールに関する知識」を身につけられる内容です。入社時に関わること、勤務時間や休暇について、セクハラやパワハラなど職場のハラスメントについてなど、分かりやすく解説していきます。
(平成29年12月時点で施行されている法令に基づいて解説します。労働法は法令の改正が多いのでご留意ください。)
今回のポイント
・労務管理の知識を持ちコミュニケーションをとることで、大抵の労働問題を回避できる
・本シリーズは全15回、労働に関する法律を「基本的な法令」や「ルールに関する知識」に絞り、分かりやすく解説していく
長友社会保険労務士事務所 代表
長友秀樹(ながとも ひでき)
一般企業に就職後、MR、社会保険労務士(社労士)資格を取得。人事コンサルタントとしても活動経験を持つ。MR・人事コンサルタントとしての知見を生かして、自身の事務所を独立開業。医療業界に係わる人事・労務の諸問題の解決を中心に扱っている。
長友秀樹(ながとも ひでき)
一般企業に就職後、MR、社会保険労務士(社労士)資格を取得。人事コンサルタントとしても活動経験を持つ。MR・人事コンサルタントとしての知見を生かして、自身の事務所を独立開業。医療業界に係わる人事・労務の諸問題の解決を中心に扱っている。