薬剤師が扶養内で働くメリット・デメリットとは?―薬剤師の「扶養」を考える(後編)

扶養内で働くことを検討中の方のために、「薬剤師」×「扶養」というテーマでお送りしている本コラム。
前編では、税制上の扶養と社会保険上の扶養という2種類の扶養制度をもとに、年収100万円~201万円の間で6段階の壁があることについて解説しました。

後編では、薬剤師の年収と扶養のバランスや、扶養から外れることのメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。

気になる薬剤師の「年収」と「扶養」のバランス

薬剤師が扶養を考えるにあたり、まず考えなければいけないことは、薬剤師の年収は一般的な職種に比べてかなり高いということです。
平成29年分民間給与実態統計調査によると、全ての給与所得者の平均年収は約432万円。それに対し、薬剤師の平均年収は約544万円(※1)と、100万円以上も上回っています。

また、正社員として働くだけでなく、雇用形態によっては年収がより上がる場合もあります。
薬剤師転職ドットコムなどの求人サイトでは、派遣であれば時給3,500円などの高時給で勤務できる求人もあります。
これでフルタイムと同等の勤務をした場合、年収に換算すると672万円(※2)となり、一般的な職種だけでなく、薬剤師の平均年収をも大きく超える金額となります。

正社員でなくとも高収入を稼ぎやすい薬剤師にとって、扶養の壁と呼ばれる金額はすぐ届く範囲にあり、扶養に入るか入らないかは悩ましいところでしょう。

「扶養を外れる」ことのメリットとデメリットとは?

扶養に入る場合のメリットについては前編で紹介しましたが、扶養に入らない(外れる)選択をした場合にもメリット・デメリットが存在します。
以下にそれぞれ詳しくご紹介します。

メリット

扶養から外れる選択をした場合のメリットは、自分で年金を支払うことで将来の年金受給額が増えることと、傷病手当金や出産手当金の受給が可能になることです。

扶養から外れる場合、ほとんどの方は勤めている会社の社会保険に加入することになるかと思いますが、会社の社会保険(健康保険)に加入すると「傷病手当金」や「出産手当金」が受給可能になります。
「傷病手当金」は4日以上怪我や病気などで会社を休んだ場合、「出産手当金」は産前6週間前から産後8週間後までの期間にそれぞれ給料の約3分の2が補填される制度です。
いずれも、急なトラブルやライフイベントを迎える際に頼もしい給付金です。
年金についても、扶養に入っている場合、年金の加入区分は第3号被保険者となり、将来受け取れる年金は少額になります。
しかし、自分で年金を支払い第2号被保険者になれば、将来受け取れる年金は大幅にアップします。

デメリット

扶養から外れる選択をした場合のデメリットは、社会保険料の支払いが発生することや、所得税や住民税の負担が増大することです。
前編でご紹介したように、扶養制度を利用することで被扶養者の社会保険料が免除されたり、扶養者の支払う税金額が減額されたりします。扶養を外れることで、それらのメリットは受けられなくなり、世帯としての負担金額が増大します。

また、保育園利用料など、世帯所得額が上がることにより受けられない支援も存在します。
働き方によっては、「収入は増えたのに、控除・免除されていた税金や保険料を支払っていたら、手取りが減少してしまった…」という事態が発生する可能性もあるため、扶養を外れるかどうかの選択には注意が必要です。

自分のライフスタイルに合わせた働き方を選ぶために

本コラムを読んで、「扶養に入りたい」と思った方も、「扶養には入らず自分でしっかり稼ぐ!」と思った方もいらっしゃるかと思います。

そのどちらも、間違いではありません。大切なのは自分のライフスタイルに合わせた働き方を納得の上で選んでいくことです。以上のような情報を加味した上で、自分に合った働き方がどういったものになるのか、改めて考えてみてはいかがでしょうか。
なお、薬プレッソを運営するメディウェルでは、「自分に合った働き方をしたい」薬剤師の方のキャリアチェンジの支援を行なっています。

扶養内で働くために短時間で効率良く勤務したいという方、扶養外になってもより高収入を目指したいという方、それぞれの方に適した求人を紹介しています。

何となく今後どうしようか考え始めた、といったご相談でも大丈夫です。考え始めたこの機会に、どのような働き方が実際にできるのか、薬剤師の年収相場や募集状況に詳しいコンサルタントに、是非お尋ねください。

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※1:「平成30年賃金構造基本統計調査」より、「きまって支給する現金給与額」×12+「年間賞与その他の特別給与額の金額」で計算。
※2:1日8時間、月20日勤務として計算。

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