福島県 の薬剤師求人 11 件

福島県の医療概況

福島県は東北地方南部に位置する太平洋に面した県で、面積は約13,783平方キロメートル、人口約194万人を有する地域です。厚生労働省「平成24年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」によれば、福島県の薬剤師数は3,288人。人口10万人あたりの薬剤師数は約169.5人。うち137.7人が薬局・医療施設に従事しています。これは全国平均と比較すると、かなり少ない数値といえるでしょう。
県内の薬局数は878軒以上で、人口10万人比では約45.3軒。病院数は130施設（平成24年10月1日現在）となっており、人口10万人あたり6.7施設。病床数は26,621床で人口10万人あたり1,372.2床。人口10万人比では病院数は全国平均並みで、病床数は全国平均をやや上回っています。
福島県では旧来から医師および医療施設の不足が指摘されていましたが、今後は人口の減少が予測されることから、これらの不足は徐々に緩和される見通しとなっています。ただし、県民の少子高齢化も同時に予測されており、現状では県民の4人に1人が65歳以上の高齢者となっています。高齢者ほど受療率が高いこと、また平均在院日数が長い傾向にあることなどから、今後は病床数の不足が心配されます。
高齢者の多い地域ほど、病院への過度な依存を防ぐための在宅医療や保健指導・服薬指導が重要です。福島県の地域医療にとって薬剤師の貢献は必要不可欠なものとなっており、今後さらなる活躍が期待されます。

福島県の地域性

福島県は「浜通り（県東部。旧・磐前県。阿武隈高地と太平洋にはさまれた地域）」「中通り（県中部。旧・福島県。奥羽山脈と阿武隈高地にはさまれた地域）」「会津地方（県西部。旧・若松県。越後山脈と奥羽山脈にはさまれた地域）の3地方に大きく分類されます。県庁所在地は福島市（人口29万人）ですが、ほかに、いわき市（35万人）や郡山市（33万人）といった大都市もあり、人口は分散しています。
ただし地方別に見ると中通り（115万人）、浜通り（50万人）、会津（28万人）と太平洋側に人口が集中していることがわかります。
また、福島県の地域性の特徴として、医療圏が「県北」「県中」「県南」「会津」「南会津」「相双」「いわき」の7圏に分かれている点が挙げられます。これは県土に山脈などが多く、各地域の独立性が高いためです。このため、薬剤師の求人数をみても、全般的に太平洋側の自治体からのものが多いという傾向はあるにせよ、各地域にまんべんなく分散しています。また医療資源が限られていることから、薬剤師の地域医療への貢献度が高く、それが報酬に反映されているという傾向がみられます。

福島県に住む魅力・働く魅力

福島県の薬剤師（正社員）の平均年収は471万円（厚生労働省　賃金構造基本統計調査による）となっており、全国平均の533万円とやや隔たりがあります。ただし所定内実労働時間数は全国平均よりかなり短く、また、薬剤師の全国平均年齢が39.1歳であるのに対し福島県は33.5歳とかなり若いといった事情を考慮する必要があります。福島県の平均年収が393万円ですから、薬剤師の収入は相対的にかなり高めといっていいでしょう。
福島県は東北地方でいちばん南に位置し、「首都圏からもっとも近い東北」として、東京方面や全国へのアクセス環境に優れています。このため首都圏からのUターン・Iターン先としては好適な地域です。また温暖な浜通り・四季の彩りが鮮やかな中通り・自然豊かで歴史に富む会津と地域によって個性豊かな文化を楽しむこともできるでしょう。県も県外からの転入者を歓迎しており、「ふるさと暮らし」の提唱・支援に積極的に取り組んでいます。福島県内での転職はもちろん、県外からの転入・転職も積極的に検討してみてはいかがでしょうか。

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