患者さんに希望を与える病院薬剤師になりたい~病棟業務を外され決意した転職
病棟業務を外され、転職を意識
新卒で入社した病院で5年間、血液内科の病棟と調剤室業務を担当してきました。患者さんと一緒に治療に向きあう病棟の仕事が特に好きで、血液内科の専門スキルを磨いていこうと自分なりに頑張っていました。
ところが、薬局長の方針が「スペシャリストの育成」から「ジェネラリストの育成」に変わってしまい、各業務をローテーションすることになり、大好きだった病棟業務から外されたんです。私が後輩をきちんと育てられないにもかかわらず、自分のやりたいことばかり主張してたことも、外された理由のひとつかもしれませんが……。とにかく、好きな病棟業務ができなくなって、血液内科のスペシャリストの道も閉ざされて、転職を決めました。
自分が望むような転職先はないんじゃないか……
転職を決めたのが去年の年末。「やる気のある血液内科の先生がいて、無菌病床があり、自家造血幹細胞移植を行っている施設」に転職したいと思い、正月休みに、ある紹介会社に登録したんです。でも、なかなかここはという募集はありませんでした。、他の紹介会社にもいくつか登録しましたが、それでも「ここで働きたい!」という病院はやっぱりなくて、とりあえず妥協して紹介された病院の面接に行ってみようかなとも思ったんですが、「もっといいとこないかな」って踏み切れない状況が続きました。それで、メディウェルさんにも登録したんです。最初の会社に登録してから4ヶ月ほどたった頃だと思います。
登録後、女性のコンサルタントからメールが来て、「一度お会いしたい」と当時住んでいた長野まで、東京からわざわざ来てくれました。転職にあたっての希望や条件だけでなく、病棟を外されてからの辛かったこととか、いろんな話を親身になって聞いてくれて、「ああ、ちゃんと受け止めてくれた」「この人なら、私にあう病院を紹介してくれるんじゃないか」って、とても安心したのを覚えています。
彼女に会うまでは「自分が望むような転職先なんてないのかもしれない」と少し追いつめられていたんですけど、話を聞いてもらううちに「大丈夫だ」と思えてきました。そこからは落ち着いて転職活動に臨むことができました。
やりたいことができる病院があった!
それから数日後にメールが来て、病院を3か所紹介してくれました。1か所目は基本給は低いけど、残業が多い分収入が上がるA病院。血液内科に力を入れ始めたところで、自分の専門を追求できそうで気になりました。それまで他の紹介会社から出された病院と比べても「血液内科を標榜していて、やる気のある血液内科の先生がいて、無菌病床があり、自家造血幹細胞移植を行っている施設」という条件に近くて、「ここならやりたいことができるかも」「やりたことができる病院もあるんだ!」って思いました。
実は、今回の転職活動で初めて知ったんですけど、いくつか紹介会社を使っていると、同じ応募先を紹介されたりするんですよね。でもこのA病院はメディウェルさん以外では紹介されなかったんですよ。で、ちょっと不思議に思ってコンサルタントさんに電話で聞いてみたんです。そしたら、その病院、もともと薬剤師を募集していた訳じゃないらしくて。私のやりたい事がここならできそうだとコンサルタントの方が病院に相談したら、面接をしてくれることになったそうなんです。メディウェルさんに登録してよかった、ってほんと思いました。
もう1か所はジェネラリストの育成に力を入れているB病院。ただ、「最初の数年は血液内科には携われないかもしれない」と、コンサルタントの方に言われました。ずいぶんはっきり言うんだなあ、と驚いたのをよく覚えていますが、、「入ってから『こんなはずじゃなかった』って思うような転職はして欲しくない」と言われて、なるほどと思いました。
3か所目は、「血液内科は標榜していませんが、職場としてはとても良い病院なので」と言う形で紹介してもらった、人数の少ないアットホームなC病院でした。希望とは少し違ったので「あれ?」って思ったんですけど、他の選択肢と比較する事ができ、自分がどんな病院で働きたいのかがかえって明確になった気がします。
それで、C病院はもう少し年齢が高くなっても働けるかもしれないと思い候補から外し、A病院とB病院に面接に行きたいとお伝えしました。
刺激を受けつつ、薬剤師として成長したい
新卒の時以来の面接で、当日まではずっと緊張しっぱなしの日々。最初に受けたA病院の面接前夜なんて、一睡もできませんでした。当日は、少し時間に余裕を持ってコンサルタントさんと待ち合わせをしました。そしたら彼女「ちょっとお茶を飲んでから行きましょう」と言うんです。お茶をしながら話しているうちに少しずつ緊張が和らいで、助かりました。でも、やっぱり面接では緊張してしまいましたけど(笑)。
最終的に、A病院はB病院に比べてハードだけど「今」しかこんな働き方はできないし、専門にしたい血液内科にすぐに携われることもあってA病院に決めました。ハードな環境ですが、その分やる気のある薬剤師が集まっていてとても刺激的だし、勉強になる環境だと思ったんです。
面接前のお茶が功を奏したのか、無事内定をいただき、A病院に行くことになりました。ここで血液内科のスペシャリストとして技術を極めたいと思います。と同時に、今度は自分のことだけでなくチームや病院全体のことも俯瞰して自分は何ができるんだろうって考えられるような、後輩指導もちゃんとできる薬剤師に成長したいと思います。
担当コンサルタントより
薬剤師として患者さんに希望を与えたい。その思いに動かされ
長野で初めてお会いしたのですが、お話する中で、「業務内容」や「やりがい」を大切に、転職先を探されている印象を強く受けました。
病院で辛い治療にあたっている患者さんに、「どうすればめげずに治療と向き合ってもらえるか」「どうやって希望を持ってもらうか」を語っていらっしゃるときはとても輝いていて、ぜひ苦しんでいる患者さんの傍でお仕事をできる環境を探したいと思い、お手伝いをさせていただきました。