薬剤師が退職するときのハウツーを徹底解説!

お世話になった職場を辞めるとき、誰だって気持ちよく送り出されたいですよね。
それはどのような職業でも同じこと。
ですが、薬剤師の場合は、特に気を付けたい部分です。

同じ薬剤師会に所属していると学会や研修などで顔を合わせることも多いですし、勤務場所が近い場合は、駅でばったり…なんてことも少なくありません。
そんな時、気まずい雰囲気になるのは避けたいですよね。

この記事では、薬剤師が円満に退職するためのハウツーを紹介していきます。

いざ退職となったときに慌てないように、ぜひ参考にしてみてください。

1.退職を決意したら

退職をすると決めたら、まず考えるべき事とやるべき事があります。
一つずつ確認していきましょう。

1-1.辞める決意を固める

まずは、本当に辞めたいのか、辞めるべきなのか、自分自身に問い直しましょう。
「職場を辞めたい。」というのは、誰しも思ったことがありますよね。
その気持ちは一時的な感情ではないのか?今の状況から逃げたいだけなのではないか?を一度冷静に考えるべきです。

退職を伝える前に、以下を確認するといいでしょう。
・今の職場で魅力に感じた点
・入社した時の気持ち
・辞めたい理由
・辞められない理由
・自分のキャリアプラン

一度、紙に書きだしてみるのもおすすめです。

100%満足できる職場で働くのは、なかなか難しいもの。しかし、続ける理由がひとつでもあるのなら、考え直すことも視野にいれましょう。働き続けて自分の気持ちに変化が現れることもあるかもしれません。
自分とじっくり向き合って考えてみましょう。

1-2.退職のタイミング

退職のタイミングは、仕事内容や職場の雰囲気で異なります。
具体的にいつまでに申し出ればいいのかは、就労規則に必ず記してあるはずです。一度目を通してみるといいかもしれません。
民法上は、2週間前に退職届を提出すればよいとされています。しかし、新しい人材の採用や引継ぎの業務が関わってきます。すぐに退職というわけにはいかないでしょう。余裕を見て退職のスケジュールを進める必要があります。
職場に迷惑をかけずに退職するのであれば、最低でも3か月前までに申し出るのが良いでしょう。

また、繁忙期は避けるべきです。
例えば、気温が低く乾燥している冬場は風邪やインフルエンザが流行します。調剤薬局やドラッグストアは、医薬品を求めて多くの人が訪れます。このような繁忙期に辞めてしまうと、引継ぎ業務や退職の手続きが中途半端になってしまうかもしれません。
職場がどのような雰囲気かを見極めることが大切です。

2.退職を伝える

退職の伝え方にも、マナーがあります。突然、「辞めます。」と退職届を出すのはマナー違反です。

では、どのような方法が適切なのでしょうか。

2-1.直属の上司に伝える

まず、退職願を提出する前に、直属の上司に口頭で伝えましょう。
調剤薬局なら管理薬剤師、ドラッグストアなら店長、病院であれば薬局長などです。

この際に、社長や病院長に直接申し出るのはマナー違反です。余計な火種を生んでしまう可能性があるからです。

重要な相談です。「今、少しよろしいですか?」「折り入って、お話があるのですが…。」というように、時間をもらってきちんとした場を設けることも大切です。また、周囲に聞こえないところで伝えるのもマナーです。

周囲の親しい薬剤師に話すのは、避けましょう。取引先や職場の人間関係にも影響が出てくるので、不用意に知らせない方がいいでしょう。

2-2.退職理由は前向きに

前向きな退職理由を話すことが、円満退職の秘訣です。

職場の人間関係や労働環境への不満が、本当の退職理由だということもあるかもしれません。しかし、退職理由を正直に述べる必要はありません。退職理由次第では、社内での人間関係が悪化する場合や次の職場で不利になる可能性もあります。

「自分のスキルアップのため」など、前向きで個人的な理由を伝えると良いでしょう。

2-3.引き止められることも

勇気を出して直属の上司に退職の意思を伝えて、引き止められることもあるでしょう。
このような場合は、どう対応すればよいのでしょうか。

2-3-1.退職を引き止める理由

薬剤師は一般的な職種よりも新しい人材を見つけることが比較的難しい職種です。
一人辞めてしまうと、他の薬剤師への負担も大きくなります。仕事量は変わらないのに、なかなか人は増やせないというのが引き止める理由であるケースが多いようです。

2-3-2.本当に辞める?

引き止め方は様々です。例えば、以下のようなことを言われるでしょう。
・職場に必要な人材であることを伝えてくる
・待遇、給与改善を提案してくる
・退職が本人のためにはならないと伝えてくる

いずれにせよ、上司があなたの仕事ぶりを高く評価しているということ。
もしかしたら、親身に話を聞いてくれ、退職の意思を固めた原因を取り除く努力をしてくれるかもしれません。

上司は、仕事をする上で最も近くで見てくれていた存在です。話をしているうちに問題解決策を見いだせそうなら、考え直すことも決して悪いことではありません。じっくり話して結論を出しましょう。

3.退職が決まったら

上司に退職を伝えてからも、退職日までには様々な準備があります。

3-1.退職願を書く

どんなに小さな職場でも、退職願は必要です。
退職の意思を伝えた上で相手の要望にも応じてから書くようにしてください。

退職願の書式は、自筆で作成するものと企業規定で作成するものがあります。企業規定の退職願がある場合は、人事・総務担当者から指示を受けたものを使いましょう。
上司に退職の意思が受理されると、上司との相談の上で退職日が決まります。「この日までに退職します。」という意思を、書面に記しましょう。

退職願は形式的な書類です。本当の理由を書く必要はありません。「一身上の都合」もしくは「私事都合」と書きます。

大切な書類です。誤字脱字がないよう、しっかり目を通しましょう。

3-2.仕事の引継ぎ

仕事の引継ぎは、必ず行いましょう。
義務ではありませんが、円満に退職するためには必要なことです。
薬剤師は、後任が決まるまでに時間がかかる場合があります。書類の整理や引継ぎ内容をリストアップしておくとスムーズに進むでしょう。

引継ぎの期間は長い方が事細かに教えることができます。期間が決まったら、いつ・何を・誰に引継ぐのか、スケジュールを立てることをお勧めします。後任の人に滞りなく仕事をしてもらうために、最低1週間の引継ぎ期間を設けたいですね。

引継ぎ内容は、薬の出し方から医師や患者さんの癖まで、多岐に渡ります。その店舗のルールや、対応していた患者さんの特徴など、実際に働いてみなければわからないことは沢山あるはず。些細なことも、伝えておくべきです。

また、引継ぎを行うことは、あなたのスキルアップにもつながります。
引継ぎを行うことによって、職場ごとの差異を確認できます。それだけでなく、資料整理やスケジュール管理などのスキルは今後の転職先でも十分に生かされるでしょう。

後任者に気持ちよく働いてもらうためにも、引継ぎはしっかりと行いたいですね。

3-3.挨拶回り

お世話になった方々に退職することを伝え、挨拶をしましょう。お世話になった同僚や上司はもちろん、顔なじみの患者さんや病院スタッフにも挨拶をしておきたいですよね。
門前の病院・クリニックやMR担当者への挨拶も忘れずに行いましょう。職場の大切な取引先です。その際は、失礼のない対応を心掛けます。

社外の方には挨拶状を出すことも忘れずに。挨拶状には、メールとはがき、2つの方法があります。メールよりもはがきで送るとより丁寧な印象を与えられるでしょう。今後、仕事に繋がる可能性がないとは言い切れません。しっかりと挨拶をしておくことが大切です。

気が付いたら、担当が変わっていた、という事態は避けたいですね。

4.退職時の手続き

退職までには、様々な手続きもあります。一般的な職業と違っている点も複数見られますので、事前に確認しておきましょう。

4-1.退職日までに返却するもの・受け取るもの

退職時には、職場に返却するものと受け取るものがあります。自宅で保管している場合もあるので、事前に職場で確認しておくといいでしょう。

まずは、返却するものです。
基本的に、職場から支給・貸与されたものはすべて返却します。返し忘れのないようにしましょう。
・健康保険被保険者証
・名刺や名札、社員証など
・通勤定期
・白衣や制服
・パソコンのデータや書類

次に、受け取るものです。
今後、他の職場で働くときには必要なものばかりです。大切に保管しましょう。
・薬剤師免許証(職場に預けている場合)
・雇用保険被保険者証
・離職票(次の就職先が決まっている場合は不要)
・年金手帳
・源泉徴収票

4-2.有給休暇はどうなる?

最後に、有給消化を忘れずに行いましょう。
忙しい職場で、有給休暇が取りづらいところも中にはあると思います。しかし、有給を消化することは法律で認められています。

もうひとつの手段として、買い取りというものがあります。
退職日までに有給が取り切れなかった場合や人材不足でなかなかまとまった休みが取れない場合、適応されます。しかし買い取られた有給を時給換算した場合、数百円という場合がほとんどです。

5.おわりに

円満に退職することは、社会人のマナーです。
どんな職場であっても、人生の大切な時間を過ごした場所です。できるだけ迷惑をかけないようにしましょう。
退職後も、お世話になることがあるかもしれません。例えば、出産して落ち着いたあと、挨拶にいったらパートとして働くこともあるかもしれません。敬意を払う姿勢を保ちましょう。

最後まで、職場への感謝の気持ちを忘れずに。
円満退職をして、気持ちよく新たなステップアップに踏み出しましょう。

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