
病院薬剤師として働く
医薬分業が進み、分業率は60%ほどにまで伸びています。外来では100%院外処方という病院も増え、現在は薬剤師の病院への就職率も転職率も下降気味です。
「薬学部へ入学した時は病院薬剤師を希望していたけれど・・・」
「求人募集している病院がなかなか見つからない」
「待遇面や働き方を考えると調剤薬局になってしまう」
このような方が実際は多いのではないでしょうか。
採用枠は調剤薬局やドラッグストアに比べ狭き門ではありますが、薬剤師の環境が大きく変わっている中、これからは一人ひとりの能力が問われてくる時代。
そんな中、チーム医療の一員として臨床の最先端に立つ病院薬剤師の役割も、今後ますます期待されていくのではないでしょうか。
病院ごとに違う薬剤師としての働き方
病院求人といっても地域・区分・患者層によって、薬剤師の働き方も違ってきます。
急性期病院・・・多くは大規模で他科目がある総合病院。委員会への出席やチーム医療への参画など、医療の最先端をいきたい方には人気です。混注やミキシングなど、多岐にわたり専門性を伸ばせる環境です。当直や夜勤があるところも多いですが、実はないところも。
療養病院・・・急性期などと比べると残業が少なくゆったりと働けるので、家庭と両立させたい方やプライベートも充実させたい方向き。「病院の勤務は条件的に厳しいから調剤への転職を」と考えている方であれば、病院での専門性ある仕事内容をキープしながらプライベートも充実させられます。当直や夜勤もほとんどありません。
病院ならではの特徴チェックポイント
実施しているチーム医療(例:がん化学療法チーム、栄養管理チーム、感染管理チーム、ターミナルケアなど)
- 医師・看護師・PT・栄養士・検査技師など多種の医療従事者との連携体制
- 調剤・製剤・注射調剤の流れ
- 調剤室内設備(分包機など)
- 化学製剤の有無(クリーンベンチ・安全キャビネットの有無)
- DI業務においての医師と看護師とのかかわり
- 採用医薬品数
- 麻薬の取扱い
- 当直の有無と回数
- 患者層(年齢・疾患・人数など)
- 教室の開催
- 研修・勉強会の実施
- ベッドサイドでの服薬指導の有無、回数(週〇回、〇時間)
- 病棟管理体制(科目やフロアごとの担当制)
- 救急医療への対応
- 専門の診療科目
- 専門薬剤師の資格取得制度の支援
- 委員会の活動への参加の有無
- ジェネリック医薬品の使用・割合
これからの病院薬剤師像
まだ充分に広がりをみせていないチーム医療ですが、これからは薬剤師も積極的に声をあげていくことが大切です。一人ひとりの専門性や能力が問われていく中、「薬剤師だからこそできること」の幅を広げていく必要もでてくるのかもしれません。そのためには、臨床の現場に立ち患者さんとの距離がより近い「病院薬剤師」としての役割が、今後ますます期待されていくのではないでしょうか。
